魔導士ルーファス(2)
このままルーファスは一巻の終りなのか!?
しかし、ここでルーファスはある言葉を叫んだのだ。
「メガネにしたいと思います!!」
言葉は瞬く間に廊下を駆けた。
一瞬、ディーの動きが止まった。
「め、眼鏡だと……ルーファス君が眼鏡だと……眼鏡よりも私は手術を勧める!」
ルーファスの眼鏡発言は儚く散った。
手術を勧めるというか、このままだと強制手術展開だ。
だが、一瞬ディーが動きを止めたときに、ルーファスはすでにこの場を切り抜けて逃亡していた。
そして、ルーファスは病院からの脱出を成し遂げたのだ!
「ハァーッハァーッ、死ぬかと思った」
「ルーちゃんだいじょぶ?」
「大丈夫じゃないよ、あとちょっとで手術なんてされそうになったんだから」
「あれ、ところでローゼンは?」
ビビは辺りを見回した。
この後、ローゼンクロイツは1時間かけて、病院ダンジョン自力で攻略したのだった。
作品名:魔導士ルーファス(2) 作家名:秋月あきら(秋月瑛)