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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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魔導士ルーファス(1)

INDEX|94ページ/110ページ|

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《アホか。妾の城のことは他言無用だと言っておろう。おまえだけでヴァッファートに会いに行くと言うのなら、自由に使うがよかろう。だがな、ヴァッファートと対面し、角笛の話をするとなるとクラウスは必用だろう》
 とかルーファスとカーシャが話しているうちに、ビビが声をあげた。
「見つけたよ、隠し部屋!」
 たまたまビビが寄りかかった壁が、スイッチになっており、ラッキーにも隠し部屋を見つけたのだ。
 ルーファスが動くとロクなことがないのに……。
「あ、カーシャ。見つかったって隠し部屋」
《つまらん、もう見つかったのか。妾は宴会の途中だから切るぞ》
 と、言って切れるまでのほんの少しの時間、通話の向こうから女の声が聞こえてきた。
《カーシャどこ行った! わっちの酒が飲めないってのかい!!》
 ――ブチっと通話が終了した。
 明らかに聞き覚えのある声だった。
 ルーファスは聞かなかったことにして、隠し部屋に急いだ。