小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

魔導士ルーファス(1)

INDEX|71ページ/110ページ|

次のページ前のページ
 

 カーシャの策略にハマっている。カーシャは自分が楽しむことしか考えていない。そのために他人を壮大に巻き込むのだ。特にルーファスはいっつもいい犠牲者だ。
 ビビがルーファスの腕を掴んだ。
「ルーちゃんアタシを連れて逃げて!」
「は?」
 思わず目を丸くしたルーファス。
 カーシャが呟く。
「ビバ・愛の逃避行。駆け落ちとも言うがな、ふふふ」
 事の方向性を理解したルーファスが叫ぶ。
「ちょっと、なんでそうなるの!!」
 しかし、流れはそっち方向に急速に流れていた。
 ビビがルーファスの腕を引っ張って走り出そうとする。
「いいからアタシを連れて逃げて!」
「なんで、どうして、私が!?」
「いいから!」
 グイグイ腕が引っ張られる。連れて逃げると言うより、連れられて逃げるだ。
 カーシャが箒を取り出し、それをルーファスに投げつけた。
「受け取れルーファス!」
「えっ、なに!?」
 反射的に箒を掴んだルーファスの身体が浮いた。箒が空を飛び、気づいたときには箒を離したら骨折する高さだった。
 片手で箒、もう片手にはビビがぶら下がっている。
 しかも箒はグングン高度を上げて、さっきに穴の開いた天井から遙か空へ。
「ぎゃぁぁぁぁぁーす!」
 情けないルーファスの叫び声。
 そして、二人は星となった。