フリーソウルズ2
Scene.19
洞穴
物置小屋周辺で歩行の練習をする裕司。
太い枝を杖代わりにして右足を浮かせて歩く裕司。
歩行訓練を裕司に寄り添い見守るジロー。
数日後。
引きずりながらも痛む右足を地面につけて歩けるようになる裕司。
窓のない物置小屋。
物置小屋の中で汗をかき、ぐったりしている裕司ろジロー。
もわっとした空気が滞留している物置小屋。
物置小屋から少し離れた場所を歩き廻る裕司。
はるか上空を横切る旅客機。
手を振りかけて辞める裕司。
機影をただ見送る裕司。
数日後。
物置小屋から数百メートル離れた小高い丘の斜面に洞穴を見つける裕司。
成人男子がかろうじて通れるほどの狭い間口。
人が住みついていた形跡を感じる裕司。
壁面が棚状に削られている。
欠けた陶器のかけらが落ちている。
恐る恐る洞穴の中に入る裕司。
前屈みになって歩く裕司。
中で胡坐を組んで座る裕司。
頭上に十分な空間があることを確認する裕司。
洞穴の入口から外を眺める裕司。
洞穴の入口から物置小屋の屋根が林の中に見える。
ジローを洞穴に呼び寄せる裕司。
裕司 「悪くない」
洞穴の入口に並んで座る裕司とジロー。
裕司 「ここなら誰か助けにきてくれたらわかる。足がよくなるまでここにするか」