小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

衝撃の日記

そのアパートに引っ越してから半年ほど経った頃、市会議員の選挙があった。まるで知らない市だったので、今回は棄権しようと思っていた。
そして選挙投票権の入った封筒が届いた。それは別に驚きはしないが、なんと二通もあった。一つは自分のもので、もう一通は私と同じ姓で名前も似ていて最後は雄で終わる。その一文字前が違っているだけだった。郵便配達人が間違えたのかと思って住所を確認したが、住所はもちろんアパート名、部屋番号まで同じだった。

一応市役所に電話をして、確認と回収に来てもらうことにした。電話は少し待たされて少し不快だったが、市の答えは不可解だった。その人物は転出した記録もないし、ここにいることになっているという。翌日、市の職員が郵便物の回収にきたが、不動産屋に聞いてみないとわからないが、夜逃げしたあと、ホームレスになったのかもしれないという。だから、またその人物の郵便物はこちらで破棄することにした。
その後一回、市からのその人物あてに郵便物が来たが、そのままゴミ箱に入れた。