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架空植物園2

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やがて2枚の葉は柄の部分同士を付けて、少し小刻みに震えているようにも見えた。僕はただ彼らを驚かしてしまっただけなのに、なんだか嬉しくなっていた。二枚の葉は並んで細い枝の先に移動して姿が見えなくなった。これで好奇心も疑問も解決していない。僕は灌木に近づいて葉の裏側を確かめた。無い。あの足のようなものは無かった。いくつもの葉の裏をみても無い。あれは昆虫の擬態だったのだろうか。だんだんとあれが葉だという自信がなくなりそうだったが、改めて思い出す。確かにあれは葉と思えた。当然のことのようにその後も沼に行って探したが見つからない。夏休みも終わろうとしていた。

このことは親に話したら、沼に入ったことで怒られるし、友達に話したら嘘つきと言われるか馬鹿にされるだろうと思い誰にも言ってない。


作品名:架空植物園2 作家名:伊達梁川