小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

スーパーソウルズ

INDEX|60ページ/66ページ|

次のページ前のページ
 

エピローグ




灌北大学灌北アリーナは若者の熱気で蒸していた。
主催の当該大学軽音楽部所属のグループの出演が終わり、メインアクトである”姫君”の登場を待つ聴衆たち。
ラフな私服を着た一般大学生や、学園祭を楽しみに来た若者が大勢いる中、最前列の一画に、”姫君連合”と刺繍の入った法被を着た一団が陣取っていた。
姫君を愛してやまない、熱狂的なファンたちである。
いささか行儀の悪い者も中にいて、飲食禁止のルールを無視して、缶ビールを手にしている者もいる。
彼らは、学生スタッフの注意にも耳を貸そうとしない。
蛮行の目立つ熱狂的ファンのひとり、カツが「行くぞ!」と周囲の連中に呼びかけた。
一斉に
「ひーめっぎみー!」
というコールが沸きおこった。
コアファンたちはそれを何度も繰り返す。
やがて姫君コールは一般の観客たちに伝播し、会場全体に大きく響くコールとなった。


作品名:スーパーソウルズ 作家名:椿じゅん