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スーパーソウルズ

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「とうとう真凛、来なかったね」
灌樹祭当日の朝、ひめ、うらら、綾乃の姫君3人はスタジオスゥエイドに集まってライブの準備をしていた。
楽器のチェックをし、スタジオの前に停めた機材車に順次、楽器などを積みこむ。
アンプを荷台に乗せたうららがそう呟いて、ひめを見た。
「最後のラインは島からだった」
「フェリーには乗れたんでしょ」
綾乃は不安げな表情雄だ。
「間に合わなかったのかも」
「こんな日もあるよ。きょうは3人で頑張ろう」
綾乃は真凛のレスポールを荷台に積みこんだ。
「真凛さんがいないと・・・」
「真凛のベースがないと、綾乃の超絶ドライブが見れないってか?」
うららが綾乃を元気づけようと茶化す。
綾乃は泣きそうな笑みを浮かべた。
「綾乃は綾乃のペースで演奏すればいい。神が降りてくるかこないかは神様次第」
「きょうを逃すと、ユアトって人に会えないかもしれないからね」
「とにかくきょうも姫君らしく、最高のライブをファンに届けよう!」
綾乃はストラトテレキャスターを抱いたまま、車に乗りこんだ。
ひめが荷台のドアをカシャッと閉めた。



作品名:スーパーソウルズ 作家名:椿じゅん