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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 2 あたしの話聞いてるの?

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「結局、歌いだしたのはタカシ君だけで、みんなケイちゃんに気を使ってるのよね。笑っちゃうでしょ(笑)」
(また出てきた。タカシ君て誰だ?)
「・・・タカシ君は分かるわよね?」
「・ああ、分かってるよ(やばい、誰だっけ?)」
「じゃ、言ってみてよ、誰なのか」
「(今までの登場人物と状況から判断すると・・・多分)ケイちゃんの彼氏だろ」
「・・・・・・」
(あれ? 違ったのかな?)
「・・・そうよ」
「ほらぁ、ちゃんと聞いてるから」
春樹は心の中で、胸をなでおろした。
「でも正確には、彼氏じゃないんだけどね」
「え? そうなの?」
「ケイちゃんは、タカシ君のこと好きなんだけど、タカシ君はミモザが好きらしいのよ」
「サラダ?」
「何言ってんのよ」      
「さっき、マスターが御馳走したって」
「奢ったのはシンちゃん」
「あ。 シンちゃんは、チーちゃんの彼氏で・・・」
「それはリキ君! シンちゃんは元カレ。・・・まだ別れてないらしいけど」
「ああ、そうか。そうだった」

「春樹君、適当に言ってるでしょ」
「そんなことないよ。ちゃんと理解してるよ」
「じゃ、テストするわよ」
「え? ああ、いいよ(やべぇ、答えられるはずない)」
「チーちゃんとリキ君が、付き合い始めたきっかけは?」
「(ええ? 分かるわけない。一か八か)それは、ケイちゃんの紹介」