オヤジ達の白球 66話~70話
オヤジ達の白球(67)大型重機
前方から重機がやってきた。
前面にアームとブレードを備えている。ホイルローダと呼ばれる重機だ。
キャタピラではなく、タイヤを履いている。
工事現場で土砂の積み込みや、骨材の積み込みなどの作業を
中心にこなす重機だ。
雪の多い地域では、除雪作業に使われることもある。
鋼鉄製の排土板が降り積もった雪を、歩道側へ押しのけていく。
ゆっくり前進してきたホイルローダーが、祐介のとなりでピタリと停止する。
窓から馴染みの顔があらわれた。
「よう大将。ひょんなところで行きあうねぇ。
ひょっとして、もしかして、愛人としっぽりぬれての朝帰りかい?」
運転席から顔をだしたのは北海の熊だ。
作品名:オヤジ達の白球 66話~70話 作家名:落合順平