オヤジ達の白球 66話~70話
オヤジ達の白球(69)バレンタインデーの朝
午前7時。バレンタインの朝があけていく。
10時間以上ふりつづいた雪は、ようやく小やみになった。
途中。激しくふった雨もやんだ。
しかし。夜明けとともに、北から強い風がふいてきた。
雨あがりの強い風だ。
午前8時。風はいっこうにおさまらない。
積もった雪が強風に冷される。さらに締まり、固まっていく。
内部に雨をふくんでいる。
風は時間とともにさらに強くなる。雪の表面温度が下がっていく。
悪条件がかさなったことで積もった雪が、時間とともに重みを増していく。
ついに・・・ビニールハウスの被害が生まれる。
午前8時15分。最初のビニールハウスが、重みに負けて倒壊する。
ここからわずか15分のあいだに、つぎつぎビニールハウスが倒壊していく。
作品名:オヤジ達の白球 66話~70話 作家名:落合順平