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浜っ子人生・「架け橋」の人生ー英語と生きて60年

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 世界各地で出会った色々な人達、そこで展開された数々の「心の架け橋」の思い出は、私の人生の「宝」である。言語の壁を乗り越える喜びを教えてくれた英語は、私にとって最早「挑む」相手ではなく、二人三脚で歩くパートナーだ。
 
 これからもこのパートナーともっともっと沢山の「心の架け橋」を架け続けて行きたいと常に思っている。これらを可能にしてくれたのは、英語を磨ける様々なチャンスに恵まれた事、そして今一つ忘れてならないのは、新渡戸先生のお言葉と、神奈川県立横浜第一中の英語の永田先生が徹底した英文法教育と語彙の充実、これが基盤にあった事だと信じている。
「船で言えば文法は羅針盤、単語は船を動かすエンジン」
と言っていた先生のお顔が浮かんでくる。

 最終的に足を踏み入れた世界は水産新聞記者であった。日本の業界で過去十八年間に亘って海外に支局を置き、更に英語のサイトをスタートさせた「みなと新聞」の右に出るものは、今の日本にはない。

 私は私にジャーナリストとしての完成を、この新渡戸先生のお言葉に於いているように思えてならないのである。私の今までの足跡、外務省、バンクーバー総領事館と言う公務員人生、大水駐在員、二回目の失業、再び水産会社駐在員そして三回目の失業、ジャーナリズムの世界入りを振り返って見た時、フランス語が無かったら、私はカナダへ来なかったであろうし、そのフランス語を更に磨くための道が完全に閉ざされた時、中学時代から嫌悪していた英語に挑戦する以外に、私には全く選択の余地はなかった。

 何度躓き転んだろうか、英語をマスターするなんて不可能だと何度苦悩しただろうか、でも私の周りにあった世の中は、私にいつも「頑張れ」とエールを送り続けてくれた。

 今私は「みなと新聞」のウエブ・サイトで英語を身につけた日本人として最高のレベルに達するものにしたいと全力投球だ。世界の読者が私の英語を読んでくれる。一生を日本語と英語、この二つの言葉を話す人々の絆強化に焦点を追いかけ続けてきた私は、「みなと英文」サイトに咲き始めたこの花を、「架け橋」となるこの花を、命ある限りもっと広く、もっと大きく咲かせていきたいと願っている。この私の英語を使って・・・・・・。
     
                (完)