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私は私のジャーナリストとしての完成を、この新渡戸先生のお言葉に置いているように思えてならないのである。明治大学卒業、外務省、バンクーバー総領事館での公務員人生、180度転換のカナダ企業の日本支店長、始めての失業、日本の漁業会社の現地会社役員、大水駐在員、二回目の失業、再び水産会社駐在員、そして三回目の失業、ジャーナリズムの世界入りを振り返って見た時、フランス語と英語の二つの言語が私の人生の舵取りだったと言う事実が浮かび上がってくる。フランス語が無かったらカナダへ来なかったであろうし、そのフランス語を更に磨くための道を閉ざされた時、中学時代から嫌悪していた英語に挑戦する意外に、私には全く選択の余地はなかった。どうか、一人の男が切り開いた人生から、何かを得て頂けるとこの上なく嬉しく思います。