了解。
「わざわざ、手間暇掛けてしたお洒落なのに…もう着替えたら勿体ないと思う。」
竹中の足が止まる。
「ん?」
「その姿…写真に残すべきじゃないかな……」
「ふむ、一理あるな」
満更でもなさげに、竹中は振り返った。
「…でも、カメラがないだろ?」
「僕のスマホは、下手なカメラより画質が良い機種だから。」
「では、どこかその辺で…」
「せ、折角だから…相応しいで場所で 綺麗に撮らない?」
ここぞとばかりに、僕は畳み掛ける。
「笹本公園なんかどう? あそこなら…おしゃれな煉瓦塀や、レトロな建物や、綺麗な花壇もあるし!」
様子を伺う僕に、竹中が口を開いた。
「…じゃあ、そこで撮ってもらおう」
「了解!」