了解。
「昨日は…済まなかったな」
翌日の授業開始前、いつもの地味な格好の竹中が、僕の隣の席に座る。
「デートが…公園での写真撮影だけで 終わってしまった」
「うん。竹中の艶姿を堪能出来たから、無問題♫」」
「そうか」
僕は、自分のスマホを取り出した。
「送った写真…見た?」
「うむ」
何故か竹中が、こちらを見ようとしない事に僕は気が付く。
「どうかした?」
「じ、実は…もう一着、お気に入りの服があってな。」
「…へ?!」
竹中は、顔の前で両手を合わせた。
人差し指の第一関節を、唇に当てる。
「今度は…撮影だけで終わらせず、ちゃんとデートもする」
横目で様子を伺う竹中。
すかさず僕は、頭が取れる勢いで うなずいてみせた。
満足げな表情を浮かべた後、竹中はボソッと口にした。
「私が気合を入れて装うのだから、それに相応しい格好で来る様にな」
「りょ、了解。。。」