久遠の時空(とき)をかさねて ~Quonฯ Eterno~下
「べつに、そんなんじゃないけど」
「少しは、落ち着いたか?」
「うん、まあ……」
「やはり、何か不満そうだな」
「だって……。どうして、フーマはそんなに落ち着いていられるの?」
「慌ててどうにかなるものでもあるまい」
「まあ、それはそうだけど」
暖野は椅子に腰を下ろす。
「お前は――」
「もう、いいよ」
暖野は、フーマの方に椅子を寄せる。
そして、その肩に頭を預けた。「今は、これだけでいい」
作品名:久遠の時空(とき)をかさねて ~Quonฯ Eterno~下 作家名:泉絵師 遙夏