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泉絵師 遙夏
泉絵師 遙夏
novelistID. 42743
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久遠の時空(とき)をかさねて ~Quonฯ Eterno~下

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 どこかの部屋……
 そうなのか。
「保健室……」
 暖野は呟く。
 そこは、確かに保健室だった。
 昨日も、医務室で休んでいた。
 保健室の空気は、どこも同じようなものだ。
 だが、その同じ部屋ではない。
 この雰囲気。
 暖野はベッドから起き上がり、カーテンを開ける。
 保健士の机、薬品棚、壁の視力測定表、そして、健康に関するポスター。それらには、見覚えがあった。
 窓辺に寄る。
 半分だけ引かれたカーテンを、そっと開いてみる。
「何か、知ってるのか?」
 背後から、フーマが声をかける。
「ここ……」
 暖野は言った。「私の、世界」