おしゃべりさんのひとり言【全集1】
その7 食品ロス
コンビニで弁当が捨てられる。
売れ残っても、まだ食べられる弁当だ。
おでんも捨てられてる。
出汁に漬かりすぎて、ふやっこくなるかららしい。
家に買って帰った弁当は、もったいないから全部食べる。
余らせて捨てたりしない。
でもおでんの汁は捨てる。
鍋料理をした時も、残ったスープは流し台から流しちゃう。
その中に食材が残ってても、やっぱり捨てる。
そもそも、野菜や肉、魚でも、結構捨てる部位は多い。
それを問題視して、騒ぐ人たちも多い。
残飯をアフリカに送ることなんか、出来やしないのに。
捨てた食材は、どうなるのかな?
つまり、ゴミだ。
焼却される。埋められる。川に流される。
全部食べてしまったら・・・
焼却灰は減る。土に返る養分も減る。胃袋が川の富栄養化を防ぐ。
ちょっと待て、地球全体で見たら、総量は何も変わっちゃいない。
食品が地球に返っただけだ。
例え残った食材を、養豚場のエサに再利用しても、その後は、フンになり地球に返る。
ワンクッション有るか無いかだ。
食品ロスってなんだ?
食べられるものを捨てるのがもったいないという、初歩的な感想だけなのか?
捨てずに無理して食べろって話なのか、作り過ぎちゃ罪なのか?
野菜どころか、そこら辺に生えている雑草も、放っておくと勝手に土に返ってしまうぞ!
果物だって、田舎だったらどこの家でも庭先に植えてある柿の木に、秋にはたわわに実っている光景を目にするけど、ほとんど食べられてないじゃないか。
食品ロス、食品ロス、食品ロス・・・もったいない。
その先に続く言葉が思い当たらない。
どうやって有効に使えばいいのか誰か示してくれ!?
作品名:おしゃべりさんのひとり言【全集1】 作家名:亨利(ヘンリー)