おしゃべりさんのひとり言【全集1】
その4 情報弱者
将来のこと、仕事のこと、趣味のこと、自分のこと、他人のこと等々、“考えている”と言う人は多いと思う。
本当に“考える”とはどいうことなのか。
よーく考えてみよう。
ただ“思う”くらいのことは、常にしているね。
気になったことを理解するために、より深く考える。
考えるとは、理解を深めるためなのかなって思う。
いや待てよ。理解するだけなら、考え抜かなくても、すでに誰かが考えた結果を、知るだけでも十分かな?
だからネットで調べるのって便利だよね。(一昔前なら、図書館で調べるぐらいしか、方法が無かっただろうに)
でもそれじゃ、解った気になってるだけで、身に付いてないって懸念もあるし。
実際、ネットの某百貨辞典サイトはよく使うけど、そこに書かれている情報は、客観的なものに限定されてるんだね。
個人的な感想は、決して容認されないんだってさ。
逆を返せば、素人が他所から引っ張ってきた情報だけでも、十分書けるって話だな。
つまり、本当に専門家が書くような、“考察”は載せられないってことだ。
それがないと、読む側は素人なわけだから、知識不足で間違った理解をする恐れもあるのに。
じゃ、理解して身に付けるためには、どんなことをすればいいのかな。
順序だてて考えると、何かについて、
1.まず知る
2.それを疑問に思う
3.だから理解しようと考える
これで、解ったと思う程度のことは、誰でも経験があるだろうね。
さらに深く追求していくなら、
4.実践しようと計画を練る
5.できるか、本当か、試す
6.うまく行ったか、失敗したか、反省する
これで1にもどる。
そして繰り返す。
世の中の有識者たちの行動パターンだ。
でも、ほとんどの人は、1の“知ること”で満足しているように思う。
インターネットでいろいろ調べたんだけど・・・(知りたい情報を読んだだけ)
普通の人なら、その情報でどうしたいと、思うぐらいまではたどり着くが、その先がない。
1~6まで実践している人とは、考え方が全く違ってしまう。
それは経験がないから、独りよがりな考えと情報の中でのみ満足しているから。
インターネットでの情報のみを集めている人もまた、“情報弱者”と言えるんだけど、そんなことに気付かず、“情報通”って顔してる人多いな。
(ネットニュースが、テレビ番組など『他の媒体からの引用ばかりだったりする』『素人記者が間違った個人的感想を載せてしまっている』のを見て思いました)
作品名:おしゃべりさんのひとり言【全集1】 作家名:亨利(ヘンリー)