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オヤジ達の白球 61話~65話

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オヤジ達の白球(63)遣らずの雪?

 高台の道に、車が走った跡は残っていない。
住民たちは、早い時間からそれぞれの家にこもっているようだ。
点々と連なる外灯の下。白い布団をひろげたような雪道が
どこまでもつづいている。

 縁石の部分だけわずかに、こんもり段差がある。
段差の間を慎重に通過しながら祐介の車が、陽子の家の庭へ入っていく。
玄関へ正対する形で停車する。

 「遠慮しないでなるべく近くへ停めて。
 短いブーツを履いているのよ。雪が入ると冷たいの。だから雪は大嫌い」