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東京メランコリズム【中編】

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「え?」
「それじゃあ、頼んだよ。」
半ば無理矢理教育係をすることになった。
「はじめまして。蓮斗と言います。」
「あ、私…」
「ユキさんですよね。よろしく。」
「よろしくお願いします。」
「それじゃあ、まずはこれから…」
「はい。」
「あ、それはこうやって…」
「あ、すみません。」
「ううん。大丈夫だよ。」
「ありがとうございます。」
そして蓮斗はユキに仕事を教えた。ユキも蓮斗と同じように仕事の覚えが良かった。
「ユキさん、仕事覚えるの早いね。」
「はい。前に似たような仕事していたので…」
「そうなんですか…」
「意外ですか?」
「うん。ちょっと意外だったな。」
「どうしてですか?」
「こういう職場よりも華がありそうな職場に居そうだなって。」
「それって褒め言葉ですか?」
「うん。まぁ、一応ね。」
「ありがとうございます。」

口下手な蓮斗はその会話が精一杯だった。休憩時間に入り、蓮斗はユキと昼食を取ることにした。
「ユキさん、一緒にお昼食べない?」
「はい!」
「ユキさん、この職場どうですか?」
「はい。とても良い雰囲気だと思います。」
「なら良かった。」
「ふふふ。」
「どうしたの?」
「こんなこと言うのもなんですけど、蓮斗さん可愛いなって。」
「…」
蓮斗は照れながら微笑んだ。
「蓮斗さん、教えるのもお上手ですよね。」
「そう?それなら良かった。」
「照れ屋さんですか?」