オヤジ達の白球 56話~60話
オヤジ達の白球(57)バッティング・センター
12月になるとソフトボールはオフシーズンはいる。
寒い中。重い球を無理に投げると肩を痛める。
身体も硬くなり怪我をしやすくなる。
野球部は練習をひかえ、サッカーボルを追いかけてひたすら体を鍛える。
それほど真冬の群馬はとにかく寒い。
群馬の真冬は強風が吹く。
空っ風とよばれる季節風だ。風速は平均で10メートル以上を記録する。
「上州のからっ風」として知られ、赤城おろしと呼ばれている。
日本海で発達した低気圧が湿り気の有る冷たい空気を運んでくる。
この冷たい空気が越後や信州へ大量の雪を降らせる。
湿り気を失い、乾ききった空気が標高1800メートルの赤城山を乗り越え、
山肌に沿って強い下降気流になる。
これが平野を吹き荒れる「からっかぜ」だ。
作品名:オヤジ達の白球 56話~60話 作家名:落合順平