オヤジ達の白球 56話~60話
オヤジ達の白球(60)車の立ち往生
「愛人と国道17号で立ち往生?。
もう、そんなに降っているのか、水上方面も」
事務室で談笑していたはずの柊が2人の背後へ、携帯を片手に戻ってきた。
「えっ。ということはほかにもまだ、立ち往生が発生している
道路があるのですか?」
慎吾の問いかけに、「まぁな」と柊が苦笑を見せる。
「県庁から緊急の呼び出しが来た。
県内の国道と県道の通行の安全を確保するのが、俺の仕事だからな。
この雪のせいで、あちこちで車の立ち往生がはじまりそうだ」
「大変ですねぇ、総合土木職という仕事も。
車が立ち往生するだけで、県庁から緊急出動の連絡が来るのですか」
作品名:オヤジ達の白球 56話~60話 作家名:落合順平