オヤジ達の白球 51話~55話
オヤジ達の白球(54)親睦大会
親睦大会の日がやってきた。
心配された台風は昨日、予定よりはやく、はやばや通過していった。
台風一過の青空が早い時間からひろがる。
午前5時。小山農場のハウスの前へ、メンバーたちが集まって来た。
陽子が、まだ寝ぼけ顏の男たちに、収穫用のキュウリ・カッターを配っていく。
そのとなりで柊が定規を手渡す。
「カッターは利き手の親指にはめて使う。
まず片手でキュウリをつかむ。つかんだキュウリを、カッターで
ツルから切り離す。
切り口の長さは5ミリ。
おおきさは、いま配った定規ではかること。
全長は23㌢。途中にマジックで書かれたラインがあるが、これは19㌢。
この19㌢から23㌢までのものが、収穫に適したキュウリということになる」
作品名:オヤジ達の白球 51話~55話 作家名:落合順平