オヤジ達の白球 51話~55話
「19㌢以下は、取るなということか・・・。
だが23㌢以上の場合はどうする?。
ほうっておけばさらに成長して、お化けサイズになっちまうぞ」
「いい質問だ。土木屋にしてはキュウリに詳しいな、北海の熊。
おおきなものは、ためらわずに収穫してくれ。
ある程度のおおきさなら、規格外として出荷することができる。
だが25㌢をこえる超大物は、自家消費になる。
各自持って帰り、あとでキュウリもみにでもして食ってくれ」
男たちがキュウリ・カッターと定規を手に、ハウスの中へはいっていく。
親睦大会は2日間の日程で開催される。1日に2試合をおこなう。
2つのブロックに4チームづつはいる。この4チームで総当たり戦をくりひろげる。
結果におうじて、2日目の最後に順位決定戦をおこなう。
Aブロックの1位と、Bブロックの1位が対戦する。
同じように2位と2位、3位と3位、4位と4位のチームが順位をきめる
試合にいどむ。
初戦をむかえたドランカーズのベンチへ、町の役員がやって来た。
北海の熊があわてて、サングラスとマスクを装着していく。
「おいおい。手遅れだ。あわてて顔を隠さなくてもいいさ。北海の熊さん。
聞いたぜ。Aクラスの消防チームを相手に無失点の投球をしたんだって?
作品名:オヤジ達の白球 51話~55話 作家名:落合順平