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おえかきギミック

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「そうよ!良かった…」
そう言うとママは泣き崩れた。そして私に誕生日に用意してくれた新しい絵の具を渡してくれた。
「ありがとう、ママ。」
「うん。いいのよ。」
「ねぇ、ママ…」
「なぁに?」
「私の話、信じてくれる?」
「もちろんよ。」
そう言うと私は妖精、天使、悪魔、ユニコーン、そしてみんなと遊んでいる絵を見せた。
「上手ね。」
「ありがとう。みんなね、私の友達なの。」
「そう…」
「信じてないの?」
「ううん…」
ママも信じてくれていない様子だった。でも私の周りで起きていたことは幻なんかではないと確信していた。ユニコーンの角はちゃんと触って確かめたのだから。
「今日はもう休みなさい。」
ママは私にそう言うと私はすぐに眠ってしまった。そして朝が来た。

「リリスちゃん、おはよう。」
「先生…」
「良かった…元気そうだ…」
「私…」
「そうだよ。無事に病気に勝ったんだよ。」
「やっぱり…」
私は妖精と天使と悪魔とユニコーンが話していたのを思い出した。私を助けてくれたのは先生や看護士たちではなく、妖精と天使と悪魔とユニコーンだったのだと思った。
「ねぇ、先生…」
「早速、散歩かな?」
「うん、少しだけでいいから…」
「本当に少しだよ?」
「うん!ありがとう!」
そう言うと私は病室から出た。

私はまず妖精と会った噴水へ向かった。そして妖精に話しかけた。
作品名:おえかきギミック 作家名:清家詩音