おえかきギミック
「そしたら天使!この子が負けないように強く祈れ!」
「できません…」
「どうして?」
「悪魔の言うことは聞けません…」
「そんなことを言ってる場合か?」
「…」
「確かに俺たちと天使は仲が悪い。でもな、この子の友達だろ?」
「はい…」
「今だけでいい…協力しよう。」
「わかりました…」
天使は私のために悪魔のお願いを聞いてくれた。
「ユニコーン!俺が病魔を追い出した後、この子をちゃんと送ってくれ!」
「わかったよ。任せて!」
それからみんなは私のために動き始めた。
妖精はみんなが私を見失わないようにキラキラした粉をたくさん降らせた。そうすると私は穏やかでやさしい光に包まれていた。みんながはっきりと私の姿を確認すると、天使は私が負けないように強く祈り始めた。天使の祈りは誰よりも強い、それを知っていた。天使が祈り始めると、悪魔が病魔に話しかけた。
「おい!病魔!」
「なんだよ。」
「今すぐこの子から出ていけ!これは悪魔の命令だ!」
「断る。」
「俺の言うことが聞けないと?」
「ああ、そうだよ。」
「それならおまえを消すしかないな…」
そう言うと悪魔は大きな鎌で病魔を切り落とした。一瞬で私の中に居た病魔は消えていった。そして悪魔は言った。
「ユニコーン!出番だ!」
「任せて!ちゃんと連れていくよ!」
「ああ、頼んだ。」
私はユニコーンの背に乗り、どこかへと連れていかれた。
13歳になった日の夕方、私は目が覚めた。ゆっくりと目を開けると病室の天井が見えた。
「リリス!」
「ママ?」