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おえかきギミック

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たユニコーンの絵を見せた。
「ユニコーンだね?」
「そう!」
「リリスちゃんは本当に絵が上手だ。」
「ありがとう、先生!」
私が妖精と天使と悪魔と会ったことは信じてもらえない。でも絵を褒められることはすごく嬉しかった。
「先生…」
「散歩かな?行っておいで。夕方には戻るんだよ。」
「うん!行ってきます。」
そう言うと私はユニコーンに会うために病院の庭にあるベンチへと向かった。

ベンチに着いた私はベンチに座り、ユニコーンを待っていた。そうするとすぐに私を呼ぶ声がした。
「リリスちゃん!」
「もしかして…」
「そうだよ。昨日描いてくれたユニコーン。」
「やっぱり!」
「呼んでくれてありがとう!」
「うん!会えて嬉しい!」
私の絵にはやっぱり不思議な魔法のような力がある。もう確信しかなかった。だって妖精にも天使にも悪魔にも、そしてユニコーンにも会えたのだから。これが幻であるはずなんてない。ちゃんとこうして目で見て会話をしているのだから。
「リリスちゃん、僕と会えて嬉しいの?」
「もちろん!」
「良かった!」
「私ね、妖精さんと天使さんと悪魔さんとも会ったんだよ!」
「すごいね!僕みたいに呼んだの?」
「うーん…呼んだっていうか描いたの…」
「それはね、リリスちゃんの信じる気持ちが誰よりも強いから…」
「だから本当に会えるの?」
「そうだよ。」
「魔法なのかな…」
「まぁ、魔法みたいなものかな…ギミックっていうのかな。」
「ギミック?」
「うん、まぁ、そんな感じ。」
作品名:おえかきギミック 作家名:清家詩音