小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

オヤジ達の白球 46話~50話

INDEX|10ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 



オヤジ達の白球(49)それから二週間

 練習試合の夜から二週間が経った。
赤城山の山頂で紅葉がはじまった、というニュースが今朝のテレビで流れた。

 「もうそんな時期か、世間は紅葉の季節か・・・」

 岡崎が渡良瀬川の土手から、北にそびえる赤城山を見上げる。
紅葉がはじまったという赤城山はここからは、峰が5つ、横につらなって見える。
カチャリと音がして背後で、自転車が停まった。

 「なにやってんだお前。そんなところへ座り込んで?」

 自転車から北海の熊が降りてきた。

 「そういうお前こそ、何やってんだ。こんなところで?」

 「わからねぇのかよ。ほら、見た通りの自転車乗りだ」

 「面白いか、自転車乗りは?」