ひろしの詩
心の花
桜の花が散れば
ハナミズキが代わりに咲いてくれる
春を告げながら
纏ったものを剥ぎなさいと
テンプテーション
言葉を空に放つ
かわるがわる咲く花の様に
蝶がとまる
春を剥げばやがて夏
やがて訪れるだろう
夏が過ぎ去ったあとの季節
老いながら
春が夏が来るのは
心の中だけの様に思える
君のテンプテーション
蝶の色は黄色
ふれんど
あなたの声なのだろうか
満開の桜の花から聞こえてくる
あなたを文字でしか知らないけれど
輪郭が見えるような気がする
なにか
しあわせを感じてくる
身近さを感じる
魂が触れる
そのときのよろこびが
桜の花の様に咲くのかもしれない
交わす文字が声になるのかもしれない