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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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ひろしの詩

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心の花


桜の花が散れば
ハナミズキが代わりに咲いてくれる
春を告げながら
纏ったものを剥ぎなさいと
テンプテーション

言葉を空に放つ
かわるがわる咲く花の様に
蝶がとまる

春を剥げばやがて夏
やがて訪れるだろう
夏が過ぎ去ったあとの季節

老いながら
春が夏が来るのは
心の中だけの様に思える
君のテンプテーション
蝶の色は黄色

ふれんど
あなたの声なのだろうか
満開の桜の花から聞こえてくる
あなたを文字でしか知らないけれど
輪郭が見えるような気がする

なにか
しあわせを感じてくる
身近さを感じる

魂が触れる
そのときのよろこびが
桜の花の様に咲くのかもしれない
交わす文字が声になるのかもしれない

作品名:ひろしの詩 作家名:吉葉ひろし