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夢幻圓喬三七日

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「それでしたら、お言葉に甘えさせていただきます。宜しくおねがいします」
 両親ともにホッとしている。
「今度は手土産なんかは必要ありませんよ。あの大将は気を使われるのが嫌いですから」
「今日でようくわかりました」
 師匠と僕はマンションへと帰る。師匠はご祝儀を僕に預けてくれた。帰ったら落語鑑賞会だ、評論会かな。明日はどうしよう、師匠を寄席にでも誘ってみようかな。誰が出ているのかあとで調べよう。
 こうして初めて師匠の噺に接することが出来た二日目が過ぎていく。

作品名:夢幻圓喬三七日 作家名:立花 詢