小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

L K 3 「フェニックス」

INDEX|43ページ/69ページ|

次のページ前のページ
 

 私はこの事態に冷静ではいられなかった。彼のことが信じられなくなりそうで不安だったけど、確かめなくてはならない。その相手はケニー。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「実は君のPCから、盗んだんだ。本当にすまない」
 ケニーがニール軍曹に呼ばれて、意外に素直に白状した。彼なりに事の重大さを解っているようだわ。
「私のPCを勝手に見ていたってこと?」
「そうなんだ。すまなかった。君の才能がうらやましくて、プログラム開発のヒントを得ようと思ったんだ。でも、これだけは信じてくれ。悪用する気なんかなかった。そのシミュレーションゲームに、僕がキャラクターとして登場するを見付けて、君の気持ちを知ってしまってからは、僕も君のことが。解ってくれるだろ。リズ」
「何言ってんのよ! 気色悪い!」
私はケニーの頬を思いっきり殴り飛ばした。その腕立て伏せで鍛えてた腕力で、ケニーは床に倒れこんだ。
「犯罪よ犯罪! 上司のすることじゃないわ。まさか盗聴や盗撮までしてないでしょうね!」
二ール軍曹が止めに入った。
「ケニー、インフォン社はリズが作ったプログラムを使って、一体何をしていたんだ?」
「社はこのPTCで、3Dキャラクターを育成して、現実とのギャップを計算するデータ取りを行っていた」
「私に内緒で勝手にそんなこと。そのおかげで、マネージャーに昇進できたのね!」
「すまない。リズ。社の命令だったんだ。決して計画していたわけじゃないんだ。こんなことになるなんて、想像もしていなかった」
「そのプログラムが、どうやって現実に影響を与えてるって言うの?」
「数々のシミュレーションプログラムを作ったが、リズのプログラムは特別だった。ストーリーに行き詰ることなく、自由に展開し続けていたから、終了させずにバックグラウンドで延々と継続させていたんだ」