L K 3 「フェニックス」
「・・・はい。ニール軍曹こそ、大丈夫ですか?」
「ああ、俺の血じゃない。これは部下のオコーネルの血だ。こいつに腕をもぎ取られて、死んでしまった」
「なんてこと・・・じゃ、この人、仲間じゃないんですか?」
「メカロイドを操って、俺達を攻撃してきたんだ」
「どういう事なんですか?」
ケニーがデヴォス少佐に聞いた。
「見た目は人間だ。しかし、これだけ弾を食らっても、立っていたそうだ。そうだな? 軍曹」
「はい、人間じゃありません。洗脳されているのか、操られているというレベルではなく、運動能力もけた外れに素早かった」
「じゃ、何・だって・言うんですか?」
ケニーの声が震えていた。恐怖を感じているようだわ。
「敵の新型だろう」
「新型ですって?」
「そんなはずないわ。生身のアンドロイドなんて聞いたことがない」
「これを見てくれ」
二ール軍曹は、その遺体のお腹の傷跡を、両手で無理やり開いて見せた。
「骨格が金属で出来ているんだ」
作品名:L K 3 「フェニックス」 作家名:亨利(ヘンリー)