L K 3 「フェニックス」
「アイツは何者なんだ!? どうして奴らの中に!」
ニールはオコーネルに叫んで聞いた。
「私にも解りません」
「人間がメカロイドを操っているように見えます」
「確かにそうだ。やむを得ん、奴を撃て!」
数十発の弾丸が、一斉にその人影に向かって放たれると、メカロイド群からの猛反撃が始まった。
「何なんだアイツは? 銃弾を受けても倒れないぞ!」
ニールは、恐怖を感じた。
(奴ら進化している。アイツは新型のアンドロイドだ! 確実に性能が上がってきているんだ)
「オコーネル! すぐに強襲部隊を組織しろ! 奴を捕獲する!」
「イエッサー!!!」
私とケニーの作業部屋に、袋にも入れずに、ストレッチャーで遺体が運ばれて来た。何なの〜(泣)これ?
「これは誰?」
私はケニーに聞いた。ケニーも知ってるはずないんだけど、その遺体は銃弾の跡が生々しく、私はケニーの腕にしがみついた。
ドカドカと走る音が聞こえて、デヴォス少佐とニール軍曹が部屋に入ってきた。私はニールを見て驚いた。彼は血まみれだったから。少佐は怯える私を見ると、
「リズ、大丈夫か?」
と怖い顔で聞いた。
作品名:L K 3 「フェニックス」 作家名:亨利(ヘンリー)