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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 3 「フェニックス」

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「よく・・・生きていてくれたね・・・どうやって・・・?」
「(モグモグ)ある場所にずっと(モグ)隠れてたの。(ゴクン)今この世界はどうなっているの?(ガブリッ)」
「メカロイド達を制御できなくなってしまっているんだ。理由がまったくわからない。でもまさか、そのプログラム開発者の君が戻ってくれたなんて、・・・本当によかった」」
「あなたのご両親は、無事なの?」
「・・・いや、僕の町にも救出部隊を送ってくれたんだが、もう誰も残っていなかったそうだ・・・」
私はリンゴをかじるのを止めた。
「君も、お祖母さんと連絡が着かないままだろう。同僚達も誰一人として、安否がわからない」
ケニーは、私の肩を両腕でつかんで、やさしく引き寄せた。
「無事でいてくれてうれしいよ」
(え? キスするの? ちょっと待って! どうしよう? リンゴが口ん中に。ええい、もうなるようになれ!)
彼のキスが初めて私の唇に触れた。
 そこにデヴォス少佐とニール軍曹が入ってきた。ギリセーフ。キスを見られなかった。私は、ただリンゴを食べてたふりをした。ケニーは机の上に腰かけた。いつもオフィスでしてたみたいに。デヴォス少佐は椅子に腰掛け、目の前のバスケットのリンゴを手に取って、大きくかじった後、話し始めた。
「世界中のコンピューターが停止してから、メカロイド達が人類に一斉攻撃を開始した。そのことはもう君も解っているだろうけど、全世界で同時に攻撃が開始されたらしい。軍の兵器もすべて乗っ取られてしまったよ。しかし、核兵器が使用されたとの観測はなく、メカロイド達は人類のみ排除しようとしているらしい」
「誰がそんなことを開始したんですか?」