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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 3 「フェニックス」

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ダッシュ!!! 

「止マリナサイ!」

 コーラ缶を投げつけたら、缶はそいつのおでこに当たって、宙に跳ね上がった。その瞬間、物陰から3人の兵士が飛び出して来た。リズはメカロイドの追跡を俊敏にかわし、木の枝に跳び付き、身軽によじ登った。
 救出部隊のニール軍曹が放った自動小銃の弾は、たった3発で、リズを追うメカロイドの動きを止め、残りの2機が、ニール達に襲い掛かって来た。3人は乱射し、そのメカロイドらは手足がバラバラになった。

 私は一瞬の出来事に呆気にとられた。自分自身、どうやって木に登ったのかさえ分からなかった。運動音痴だったはずなのに。
 そこへ装甲車が走って来て停まると、中から降りて来たのは、私が待っていたあの人だ。
「ケガはないかい? 私は防衛軍組織のリーダー、ジェイ・ヴァン・デヴォス少佐だ」
その大柄の男は、硬いニヒルな笑顔を見せて、手を差し伸べてきた。私はその手を掴んだまま、木から飛び降りて、そのまま握手した。
「ええ、存じ上げています、少佐。あなたはエイラット紛争の英雄ですから。あなたをモデルにゲームのプログラミングをしたことがあります。あ、失礼。私はエリザベス・メアリング。コンピュータープログラマーです。アンドロイドのプログラム開発をしていました」
「よく無事に生き抜いて来られたね」

 バッ!

 その瞬間、最初に倒されたメカロイドが立ち上がり、再び私に襲い掛かってきた。気を抜いた一瞬だった。でも私は、その攻撃も咄嗟にかわし、そのメカロイドから距離を取って構えた。