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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 3 「フェニックス」

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第十五話 不死鳥(フェニックス)



 私は元のホログラムチャンバーの中に立っていた。ホロシミュレーションのスタート地点だわ。
(フェニックスのPTCに帰って来たようね)
「よろしいかしら」
背後から声がした。私が振り返ると、目の前に中年女性が一人立っている。
「お目にかかれて光栄ですわ。リズ様。私がマダム・スーでございます」
「あなた、体がある・・・」
「ホログラムチャンバーの中では、このような姿でいられるのでございますが、フォトン(光子)の体では外には出られません」
「じゃ、どうすればいいの?」
メカロイドをご用意くだされば、外ではそれに乗り移って、行動させていただきたいと存じます」
「そう。じゃちょっと待っててくれる? 私は外に出るわ」
「承知いたしました。・・・出来れば80EXをご用意いただければ幸いです・・・」
私は、ホログラムチャンバーのハッチを開けた。

 ★ガガガガッガガ! ダッダン! バラババッバラババ! ダダダダダダダ・・・!!!

「きゃっ!」
 外は戦闘の真っ最中だった。
「リズ! やっと戻ったか!」
「二ール。これはどういう状況!? ロボット達に取り囲まれて、既に1日以上経過している。」
 ★ダダダ・・・ダダダダダダ! ニールは銃を撃ちながら、
「攻撃が始まったのは、1時間ほど前からだ! 全員でホロチャンバーを守ってるが、もう4人殺られた!」
「ケニーは!?」
「あいつならそこに隠れてるだろ!・・・クソッ!」
 ★ダダダダダダ!
 大きな柱の陰で、頭を抱えてうずくまっているケニーを見て、
「あんたも戦いなさいよ!」
彼はただ震えているだけなんだから。
「ソリューションは見付かったのか!?」
二ールは敵に応戦しながら、訊いた。
「ええ、見付けたわ。彼女よ!」
私はホロチャンバーの中を指差した。ニールがマダム・スーを見ると、彼女は、
「メカロイドに乗り移れる状況では、ございませんわね。撃たれるのは、ご勘弁願いたいですわ」
「そうね、乗り移ったところで、脱出出来そうにないわ」
「ここから外部リンクにアクセス出来ませんでしょうか?」
「今は警戒して、ホロチャンバーとイーサーネットを切り離しているの」
「では、私は身動きが取れませんことよ」
私は考えた。ここが破壊されたら、ソリューションが台無し。エル達も消滅してしまうわ。
「ケニー! ここのホロシミュレーションを丸ごと保存して持ち出せる!?」
「だ、ダメだよ。情報の外部流出を嫌って、コピーガードがかかっているんだ。物理キーで、プロテクト解除しないと、持ち出せない。どこにあるか分からな・・・(★ダダダダダダ!)いやぁー!」
「でも、マザー・スーは抜け出せたんでしょ!?」
「僕には、方法が分からないよ!」
「あの? リズ様。ちょっと、よろしいでしょうか?」
「なに!?」
「私は一般回線を使ってでも、通信移動が可能でございます」
「それが!?」
「つまり、有線でも光回線でも、ネット回線でなくとも、自由に移動出来るのでございます。先進波が理想でございますが、電波無線でも構いません」
二ールがそれを聞いて、
「本当に彼女は信用できるのか!?」
「ええ、ここの住人には感情があるの。相手をいたわる気持ちや、愛することも出来るの!」
「軍用無線を使え。防衛基地に連絡を取れ! 但し、デジタル波は妨害されてるぞ!」
 小隊の隊員が、無線を担いでホロチャンバーに入った。私も同時に中に入った。
「防衛本部、応答願います。こちらブラボー小隊。応答願います!」
[・・・(ガガッ)・・こちら本部、(ザザッ)・・ブラボー、聞こ・るぞ・(ザーーー)]
私はマイクを奪い取って、
「デヴォス少佐をお願い!」
[・・・・リズ! 君か!?(ザーー)・・・ソリューションは見付か・たのか?(ガガ)]
「はい! 今からそちらに送ります。無線を切らないで、音声をコンピューターに接続させてください!」
[了解! ・・・よし! 準備はいいぞ!]
私はマダム・スーを見た。
『ピーーーーーーーヒョロヒョロヒョロヒョロピーーー・・・・・』
(アナログ通信音だわ)
「転送完了まで、37分ほどかかりますわよ」
マダム・スーは微笑みながら言った。
「ニール。あと37分で勝利よ!」
「了解だ! 弾は節約しなくていい! 全員撃ちまくれ!」
「うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!!」