レナ ~107番が見た夢~ 補稿版
【幸男】
しばらくして俺は2週間ほどの長期出張に出なくてはならなくなった、勿論その事はレナには話してある、何日で帰るのかも。
出かける前の夜、12時間コースで泊まることはできなかったけど、その次に長い6時間コースを選んでレナとできるだけ一緒に過ごした……。
レナと離れた2週間は長かった、早くレナに会いたかった、レナと愛し合いたかった、出張が終わると空港から真っ直ぐレナの元へ向かった。
きっと指折り数えて待っていてくれるに違いない、レナの笑顔を思い浮かべると思わず早足になる、駆け出してしまいたいほどに……。
だが、2週間ぶりに訪れた107号室はドアが閉まっていた。
作品名:レナ ~107番が見た夢~ 補稿版 作家名:ST