小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

L K 2 「希望と絶望の使者」

INDEX|42ページ/54ページ|

次のページ前のページ
 

「スキャナーがひとつ余りましたので」
「キュウのスキャンは必要ない」
「いいえ、念のため全員のスキャンが必要だと思います」
私はケイを見た。ケイも私を見たが、その目に優しさはなかった。つまり、私たちは危険を察知してしまったから。
「ルージュはスキャンを受けていないと話していたぞ」
ケイは慎重に言葉を選びながら話している。部屋全体がフリーズしたような時間。ブルーノは洗脳されている可能性が高いわ。
「ではもう・・・お判りでしょう!」
ブルーノは突然、スキャナーのスイッチを押した。

 *★バン! ☆***

その瞬間、グリンの目が飛び出し、火が噴き出した。キュウは・・・

 間一髪で、ケイがキュウのスキャナーを引きちぎり、彼を助けようとしたわ。でも、一歩遅かった。キュウとスキャナーを掴んだケイまでも、高出力のプラズマに当てられて、椅子と一緒に折り重なりながら床に倒れた。微かに動いて、立ち上がろうとしている。
「ケイ!」
そう叫ぶ私をピンキーが突き飛ばして、部屋の外に脱出させてくれた。そして私たちは外に向かって走り出した。
「どこに行けばいいの!?」
「エル様は逃げてください!」
「アップルには、逃げられる場所なんて、どこにもないわ!」