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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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L K 2 「希望と絶望の使者」

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「・・・それも気になります」
「え? きれいに並べられてないかしら」
私は考え事をしていると、均等にリンゴを並べられない。私だってアンドロイドなのに、ヘタクソね。そして、アップルパイをプラズマオーブンの中に入れて、スイッチを押した。
「きれいに焼けるといいな」
 ケイはキッチンを離れ、モニターの前に立って、ラボに連絡を取った。
「こちらケイ。ブルーノ応答せよ」
『はい。ルージュ、リプライ(返答)』
「ルージュ? そこで何をしている?」
『私とイエロービーで、DNAナノロボットの農場シミュレーションを実施しています』
「ブルーノはどうしたんだ?」
『ブルーノは、グリンとピンキーのスキャニング作業のため、そちらに向かいました』
「君たちのスキャニングは完了したのか?」
『いいえ、バックアップ作業のみ完了しています』
私はルージュの話し方にも違和感を覚えた。親しみを持った話し方じゃない。相手がケイだから?
「ルージュ、私よ。どうしてフルスキャンをかけなかったの?」
『機能上の問題は発生していないからです・・・』
突然、ケイが走って部屋を出た。無言で走り出したケイを見て、私も慌ててその後に続いた。
 なんてこと!? ケイの方が皆の心配をしてくれていたんだわ。私なんかケイと二人っきりになりたくて、そんなことまで気が回らなかったのに。やりたいことを優先する私の悪い癖だ。どうか胸騒ぎが当たりませんように!
 ケイはすごいスピードで通路を駆け抜け、隣の居住棟につながるインターフェースモジュールに入った。ここは、居住空間を快適にするための設備が稼動しているエリアだけど、外から行くより、この方が近道だわ。