小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

L K 2 「希望と絶望の使者」

INDEX|11ページ/54ページ|

次のページ前のページ
 

 こうして計画はスタートしたけど、それぞれの機体に付ける名前は私に任された。考えておかなくちゃ。名前を決めるのって難しい。人間は名前にどんな意味を込めて付けるのかしら。


 そして98日後、予定通り、5機のメカニカルロイドが完成した。

 型式80EX、製造番号Z558E001X。青を基調としたシルバーの強化セラミックスのボディは小柄で、指先が器用なケイのアシスタント。

 型式80B、製造番号Z5580002B。黒いボディに黄色のスズメバチのようなデザイン。ジェイに劣らない力強い体型にパワーを備えた重量作業用バディ。

 型式80EX、製造番号Z558E003X。黒と緑でデザインされた汎用モデルのサポーターは、キュウの教師役。

 型式80A、製造番号Z5580004A。一番のおチビは目が大きめで可愛い声。オフホワイトを基調とし、アクセントに落ち着いたピンクを射した優しい印象のミュウのベビーシッター。

 型式80A、製造番号Z5580005A。赤いボディにシルバーのライン。滑らかな流線フォルムで、華奢な男か活発な女みたいなユニセックスヘルパーは私に。


 私は名前を100日くらい考えたんだけど、結局決められなかった。それは皆も同じだったみたい。私自身のように、製造番号の最後の一文字から付けようと思ったけど、それじゃ5機それぞれダブっちゃう。これは、型式と製造工場に割り当てられた決まり事だから仕方ない。1号とかNo.2とかって呼ぶ案もあったけど、それなら色別で呼んだ方が、まだ温かみがあるんじゃない?