コート・イン・ジ・アクト6 クラップ・ゲーム・フェノミナン
私は賭け事はやらない――主義としてやらないのではなくて、リスクを冒すことに快感を感じないからだ。いずれにしても、ダイスのクラップ・ゲームの賭け方は私にはややこしすぎる。ルールそのものはかんたんである。最初投げて7か11が出れば勝ち、2、3、12が出れば負けである。それ以外の数字が出ると、そこでルールが変わる。最初と同じ数字が出て勝つか、7が出て失格するまでは投げ続けられる。最初の一投からあとは、その数字か7で、あとは関係がない。
――ギャビン・ライアル『本番台本』より
作品名:コート・イン・ジ・アクト6 クラップ・ゲーム・フェノミナン 作家名:島田信之