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コート・イン・ジ・アクト4 あした天気にしておくれ

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「子供はどうなるんです? まさか、あの子を虐待の親に返すんですか?」

零子が言うと、隊長は、

「そりゃあ別の問題だ。これから決めることだろうよ」

「『決める』って、誰が! 裁判所ですか?」

「わからないが、最終的にそういうことになるんじゃないか。大抵はカサイ(家庭裁判所)でやるかなんか……」

「カサイなんて、ほとんど親に返しちゃうんじゃないんですか?」

「そう、かもしれんなあ、たぶん……」

「『たぶん』って、そんな」

「おれに言うなよ」

「あの子は殺人予知者なんですよね。だったら大人になるまでは、島か何かに住む必要があるでしょう」

「そうだが、親が手離すかどうかだ。『離島に送る』と法律で決まってるわけでもないからな」

「何言ってんです。能力者の子供を陸(おか)で育てるなんて、それ自体が虐待でしょう!」

「だから、『おれに言うな』ってんだ!」

「親達は知ってるんですか。トモノリ君が能力者かもしれないってこと」

「知ら――いや、ちょっと待てよ。たぶん、まだ知らねえんじゃねえかな。この事はまだ一部の人間しか知らないんだ。何しろ、いろいろヤバイんでな。今んとこは病院だって、パイ(釈放)になって出てきたからって簡単に会わせることはしないはずだ。そこはちょっと、おれも今から確認する。まだなら教えないようにおれからも釘刺しとくから。いいな。行くからな。わかったな。解散」

隊長は出て行った。