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幻想歌詞集

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湖~a tale of a lake like a lady



~1番~
 [Aメロ]
  夜が降りると
  銀色に染まる小さな湖は
  寂びれた町の大きな憩い

 [Bメロ]
  この場所に道が通り
  教会が建ち
  町ができる前から
  空を見続け今も生きてる

 [サビ]
  馬を引いた若い旅人が
  静かな湖畔で足を休めて
  深い眠りに就いたとき
  湖は彼に恋をした

~2番~
 [Aメロ]
  朝が巡ると
  虹色に染まる小さな湖は
  今までになく輝いていた

 [Bメロ]
  この場所に森が生まれ
  鉄道ができ
  家が並ぶ前から
  空を見上げて時代(とき)を映して

 [サビ]
  鳥も木々を飾る花も実も
  確かな歓び与えられずに
  孤独の色が増したころ
  湖は彼と逢ったのだ

~3番~
 [Aメロ]
  やっと見つけた
  恋人を一度抱きしめたかった
  それだけのこと 小さな願い

 [Bメロ]
  目の前に彼がいる
  穏やかな風
  頬を撫でて過ぎても
  いまだ覚めない夢の辺(ほとり)に

 [サビ]
  水飛沫が高く舞い上がり
  静かな湖畔は馬が一頭
  彼をその手に抱いたのち
  湖はそっと微笑んだ

作品名:幻想歌詞集 作家名:夏生由貴