小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

オヤジ達の白球 36~40話

INDEX|10ページ/14ページ|

次のページ前のページ
 



 
オヤジ達の白球(39)四球の山

 「球審。すまねぇ作戦会議だ。タイムにしてくれ」

 これ以上は時間の無駄だと寅吉がたちあがる。
寅吉が、マウンド上で金縛りになっている坂上へ駆け寄っていく。
 
 「なに固まっているんだ、お前さんは!」

 
 「俺も投げたいのはやまやまだ。だがよ、どうにも急に身体が
 動かなくなった。
 あちこちギクシャクしてきて投球動作に入れなくなった」
 
 「投球動作に入れねぇ?。なんでだ。
 さっきまでずいぶん元気のいい球を、投げていたじゃねぇか?」

 「投げるときはかならず、両足をプレートの上に置けと
 審判部長に注意された。
 それが投球のルールだそうだ。
 俺はよ、いままでそんな風にして投げたことがないんだ。
 左足を後方に引いて半身に構える。それが投球前の俺のスタイルなんだ」

 「そいつを修正した途端、身体が動かくなったというのか・・・」