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もしかして…

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 トイレに駆け混んだ僕。

 個室の扉を閉めるや否や、上着のポケットに手を突っ込む。

 取り出した封筒は、クシャクシャの一歩手前の状態だった。

 丁寧に伸ばし、深呼吸してから、軽く震える手で封を切る。

 中から出てきたのは、ピンクの便箋。

 そこには、こう書かれていた。

<あの件をバラされたくなければ、放課後に体育館の裏まで来て下さい♡>

作品名:もしかして… 作家名:紀之介