街角のマンモス
もったいつけて、ゆうやを部屋に入れた。
さっそくゲームをはじめたんだけど、全部マンモスとやったので、ぼくはゆうやに得意になって説明した。
「ああ、そうか。ここの洞窟を見逃してたよ。すごいな。まさる」
本当はマンモスがほとんど考えてくれたからできたんだけど。
同じゲームなのに、今度はゆうやと一緒にやったら、またすごく楽しかった。ぼくとゆうやはまた元通りの親友になった。
あれから、マンモスはどうしただろう。お母さんや仲間とぶじにあえただろうか。
雪が降ると、あの通りの角からマンモスが出てきそうな、そんな気がして必ずぼくはふり返るんだ。