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オヤジ達の白球 31~35話

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オヤジ達の白球(32)練習試合

 チーム名が決まった。
常連客たちで結成されたソフトボールのチーム名は、「ドランカーズ」。
ドランカーでは誰が聞いても、あまりにも露骨すぎるだろうという反対の
声が出た。

 しかし。
「どこからどう見ても酒を呑むしか能のない俺たちだ。
根っからの飲んべェの集まりだ。いまさら格好をつけてもはじまらねぇだろう。
という寅吉の一声で「それもそうだな」と全員が、しぶしぶ手を挙げた。

 対戦相手も決まった。相手は、地域消防の若者たち。
東京消防局を途中退職してきた寅吉の口利きで、即答で決定した。
寅吉は、東京消防局のレスキュー隊で隊長まで務めた男だ。
ボランティアの地域消防団員たちから見れば、はるか雲の上の存在にあたる。