ホワイトロード
までまったくバイクなんて興味もなかったのよ」
「それで入ったのですか?以前は、何してたのですか?」
「それ話してなかったか、一応女優を目指していてね」
「なるほど、亜紀さんのルックスならやれたでしょうね」
「でも売れなくってね、気づいたらいい年齢だった、それで
前の旦那と結婚してね、私のいたプロダクションの社長で」
「そうだったんですか、」
「でも子供ができて10年目で別れた、お互いいろいろと
あってね、合わないというか、そういうことなのか、
お互い同時に離婚を申し入れた、そこは、気が合ってね」
「いろいろあったんですね、亜紀さんも」
「芸能界復帰も考えたけどそんなに甘くは、なかったそれなら
と思い飛び込んだのよ、体力には、自信は、あったしとにか
くじっとしてられなかった、離婚の慰謝料でそれは、生活は
できたけど、それじゃダメな女だしさ、まあそれより踊ろう
みんなフロウァに行くわよ、とことん楽しむわよ」
そして皆でダンスフロウァへ向かう、香も笑顔で乗り込む
派手なリズムと爆音が響く、それに体を任せ楽しんでいた、
何もかも吹き飛ばすかのように生きているリズムを感じていた、
私にもいろいろあったと香は、考えならがら、汗をかくかの様
に踊り続けた、激しいカラーライトに照らされ自分自身が自分
でありたいと思いとことん楽しんでもいたのだった、
そして、次の日の朝となり、亜紀の自宅で、娘の聖子がいた、
「ママ、頭がボサボサ、遊んで来るのは、いいけど、」
「分かったわよ、直すわよ、まだ起きたばかりよ、もう学校なの」
「今日は、日曜日、もう亜紀さんすみません、朝食まで」
「いいのよ、泊めてもらったんだし、気にしないで」
「悪いわね、留美ちゃんおいで、おはよう」
「アハハハおはようございます、亜紀さん」
「よし、いい子だ、それより聖子?何で家を出たのよ?」
「今その話なの?お客さんがいるのにしないとダメなの?」
「何かあったの?ここでいいならずっといてもいいけどさ?
養育権は、あちらだし、それだと話し合いとなるしさ」
「パパ再婚するんだって、私と五歳しか違わない21歳の人よ」
「あらあら、それでやりにくいか、なるほど」
「プロダクションのまた売れない女優志望の子よ、またパパが
手を出してさ、子供が出来たんだって」
「分かった、なら好きにしなさい、それで学校は、どうなのよ?」
「きちんと行っている、それは、大丈夫」
「まだ高校一年だけど行く大学は、もう決めたの?」
「決めてない、学校には、推薦枠もあるから決めろだけどさねえ?
ママ?私もホワイトロードで働こうかな?」
「お勧めは、しない、ママは、反対、それは、女でも稼げるわよ、
でもね、聖子の人生は、これからなの、一応は、大学へ行くこと
を勧める、それここに住むための条件ともするけどいい?」
「分かった、ならいい?ママと住んでも?」
「いいけどこんな仕事だからそうかまっては、あげられないから
覚悟してね、48時間の勤務だし、仕事のことは、理解してね」
「自分のことは、自分でやる、昨日だって掃除もしたし」
「だらしない女でごめんね、掃除は、週一回来るヘルパーさんだし
洗濯もしてくれたの、悪いわね」
「これぐらいは、やるわよ、ママが大変なの分かるし」
「一応あちらとは、会ってくるから、話し合いは、要請してみる、
電話は、したのね?ここにいると」
「パパには、話した、帰っても私の居所がないだろうし」
「よしよし、そんな自分を追い込まない」
「だって留学しないかとか、そんな話するし、追い出そうとするし」
「そうだったか、それは、パパも悪いわね」
そして、出勤日となり、香は、亜紀に誘われモーニングを食べに
行くことになったのだった、そして亜紀が話しかけたのだった、
「ここにたまに来てね、それでいろいろ集まるのよ、この人が私の
付き合っている人なの、歯医者やっている崎本さんでね」
「この近くで開業しています、どうかよろしく、それでこちらが
僕の友人で寺本で、」
「どうも寺本で、初めまして、よろしく」
「初めまして、なるほど、こういうことしてたのですか?」
「まあね、みんな訳あり独身で、寺本さんも奥さん先立たれて
娘さん三人かかえててね」
「そうでしたか、それは、大変でしたね」
「はい、僕は、建築の設計士をしています、」
そして亜紀がそそそのかすのだった、
「どう、なかなかの人でしょう、それでこちら女性たちは、
芸能関係だったりファッション関係とかデザイナーとか
でね、それでみんなで集合して朝ごはんを食べているのよ
それでここは、バイキングだしとても気楽でいいのよ」
「なるほど、留美、よかったね、朝から楽しいね」
「ママ、ワッフル食べたい、メイプルシロップかけてね」
「なら私がやってあげる、ほらこっちおいで」
「うん、聖子ちゃんもなの、これおいしいよね」
「ハハハ聖子も留美ちゃん気に行ったみたいで」
「なりよりですよ、亜紀さん人生を楽しんでますね」
「そうじゃないとダメよ、この関係は、これからもっと広げたい
とも思っているの、これでも今日は、人数も半分ぐらいなのよ」
「素晴らしいですね、どうやって知り合ったのですか?」
「ここに来てたから声をかけたの、そしたら友達になってくれた
こうやって大人て友達を作り続けないとダメだからさ」
「さすが亜紀さん、勉強になりました」
亜紀の積極性に共感した香、さすがホワイトロードトップの
ライダーだと尊敬をした、そしていろいろ紹介された人たちと
香も会話を楽しんだ、娘の留美も楽しく過ごしていたのだった、
そしてホワイトロードへとなり、仕事は、かなり忙しくもなって
いたのだった、
「真中?聴こえて、無線で応えて?そんなに大きな穴なの?」
「こちら真中、人が一人通れる大きさです、修復スプレーじゃ無理
です、大型ガスボンベをお願いします」
「分かった用意する、香それよ、持てる?」
「はい、結構な重さですが、これで足りますかね?」
「とにかく行ってみよう、木下部長、我々で行きますが」
「とにかく頼むよ、本日は、ライダーの休暇も多く、人手不足なんだ
咲田も頼むよ、こんな穴が昨日から増えててさ」
「入れ替えで前日の出勤ライダーたちからも聞きました、仮眠さえ
取れないほどだったと、それほど大変だったのですか?」
「自分も三日も家に帰ってないよ、秋庭CEOも徹夜でさっきまで
いたほどだよ、CEO自らバイクに乗って応援に出たほどでね」
「それは、大変でしたね、武装の使用もあったのですか?」
「幸いそれは、なかったよ、でも非常事態でもある、気を引き締めて
くれたまえ、こちらもまだ予測もし切れていないとは、伝えておく」
そしてホワイトロードへ出る香と亜紀、目的地に到着して修復作業を
することとなった、ガスをまき穴を塞いでいたのだった、
「亜紀さん、また向こうでもとの情報でして」
「空いたり開いたり忙しいわね、またボンベが必要ね」
「なら私が取ってきます、今日は、大変そうですね」
「ならお願いよ、香、私は、真中と先に行っているから」