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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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ルナティック・ハイ

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「廃棄処分場へのお遣いが、とんだ遠出になったものだね」
「ひっどーい、瑠流斗様なんですかその言い方。わたくしが捕まったのが悪いみたいな言い方」
「そのとおりだよ、君が捕まったことでボクは無駄な労力を使った」
「……もういいです、わたくし独りで帰ります!」
「一人じゃ帰れないくせに」
 瑠流斗の言い方にアリスは居た堪れなかった。
 なにも言えず、哀しい胸を押さえて立ち尽くすことしかできなかった。
 瑠流斗はアリスのことなどほっといて、殺した男たちの物色をはじめていた。
 男たちの身元を辿れるような物はなかった。
 そして、アレもなかった。
「……ハードディスクがない。これじゃあ取引が破綻するのも当たり前だ」
 先に仕掛けたのはスーツケースを投げた瑠流斗だ。
「さあ、帰るよアリス君」
 歩き出す瑠流斗のシャツの背中をアリスは掴んだ。